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カムの徒然なるままに

好きなものを好きなだけ

おおかみこどもの雪と雨

 

 

タイトルの映画を二回ほど見た。私はこの映画は特に嫌いでもないが、特別好きという訳でもない。その理由や感想を書き綴ろうと思う。そうだ、ネタバレを含むので注意をして欲しい。

 

 

まず、背景や音楽。

無機質だとか背景が生きていない等を目にするが、個人的に好みでもあるし綺麗と単純に思った。音楽も耳につくほど不快や違和感は特に無い。ただ、ポスト宮崎駿と呼ばれるには少し物足りない気がした。あの人はぐっと世界観に入り込ませる背景と、気持ち良い程に耳に残る音楽で楽しませてくれるのだ。少し話は逸れてしまったが、結論的に背景や音楽は何の問題も無く寧ろ好みとも言える。

 

次に内容。

はっきり言って所々「ん?」と思ってしまう点がいくつもある。

まずは、花をよりリアルな母親像にしたいのは分かるが、それでは不自然ではないかという点が多すぎる所。つまり、ちぐはぐなのだ。母親の強さ、という点では満点だが、人間の弱さとしては0点である。ただでさえ、人間の子一人育てていくのが難しい育児。であるのに関わらず、花は狼と人間の混じったハーフの子ども二人を育てていく光景に一つも弱さを見せなかった。リアルに近付かせるならば、子どもに対して疲れから理不尽に泣いて怒るシーンや、疲れ果てて一人で泣き崩れるシーンが欲しかった所である。それなのに、女である母親の特徴的な男の子を特に可愛がるという描写はやけにリアルで正直な所、こっちは必要無かったと思われる。

そして、もう一つは嵐が来て雪と生徒の一人がタイミングの悪さで学校に取り残されるシーン。これはあまりにも無理がある。ランドセルが残っているにも関わらず、先生が確認しないという事はまず有り得ない。引き込まれていた視聴者も流石に「いやいやいや」となったであろう。二人きりにさせたかったのならば、ここはもう少し頭を捻って欲しかった。

次に物語全体は雪のナレーションで綴られる訳なのだが、正直これは花でよかったと言える。てっきり雪がナレーションという事は、人間の男の子と結婚して子供を産んだのか、はたまた花が亡くなったのか、なんて思いながら最後まで見ていたのだが、別段そういう訳でなく花が中学生になって終わっただけなのだ。肩透かしを食らった気分で物語が終わってしまったのが非常に残念で仕方ない。

 

色々と書いたが、個人の感想としては結論的に可もなく不可もなくといった作品という訳だ。もし、狼男が存在し人間の女と恋をして子どもを産んだら…といったif感はわりと好みではあるが、作品的にはもう少し手間が欲しいと言ったところだ。

 

さて、長々と書いてしまったが、一個人的な感情なので、ただの戯言して捉えて頂けると幸いである。